この記事を書いた人
【受賞歴】
Japan Hand Drip Championship 2019,2020 Fainalist
Japan Hand Drip Championship 2023 第3位
Japan Brewers Cup 2022 第3位
COFFEE COLLECTION 2023 Washed部門 優勝
【取材歴】
WALKER PLUS コーヒーで旅する日本/東海編|さまざまな挑戦を経て変化する、コーヒーへの思い。
日刊KELLY バリスタの一日がキになる!長久手の人気カフェ「IMOM COFFEE ROASTERS」店長の園田道徳さんに密着
【講師歴】
2023〜現在 名古屋農業園芸・食テクノロジー専門学校カフェ科、ハンドドリップ講師
4通りの抽出ができる、進化系ドリッパー!
「OREA Brewer V4」とは?
イギリス発・OREAが手掛ける最新型ドリッパー「V4」は、抽出の底面構造を自由に変えられるという画期的なアイテムです。
商品名の “4 Bottom in 1” の通り、付け替え可能な4種類のベースプレート(底パーツ)が付属。
これにより、一つのドリッパーでまったく異なる抽出スタイルが実現できます。

【4つのベースプレート】それぞれの違いとは?

Classic
Oreaリングの抽出口にリブがついたデザイン。V3Mk-2のボトムに近い世界中で愛されているOreaの定番タイプ。
味わい:他のボトムと比較するとよりどっしりとボディ感のある味わいの傾向。
Open
大きく抽出口が開いたデザイン。お湯の流れが中央に集中されるので、他のボトムとは異なった味わいが楽しめます。
味わい:酸味と甘みのバランスがよく、丸みのある味わいの傾向。
Fast
たくさんのスリットが入ったデザインで空気の流れを持たせることで詰まりの起こりにくく、お湯の流れは早くなる傾向。より細かく挽いたり、たくさんお湯を注いだり、さまざまな抽出パターンにトライできるアイテムです。
味わい:浅煎りコーヒー豆の綺麗な酸味とジューシーな質感を表現する傾向。
Apex
円錐と平底タイプドリッパーの中間に位置するようなデザイン。平底や円錐型のペーパーフィルターも使用可能ですが、抽出中にずれ落ちる可能性があります。
味わい:甘みがしっかりと出やすく酸味に明るさが出る傾向。

バリスタが実際に使ってみた感想
フィルターや粉量を変えるのではなく、“ドリッパー自体”を切り替えられる感覚は新しいなと思います
特にSIBARISTペーパーフィルターとの組み合わせは、スピードが出ても味が薄くならず、むしろキレが出る印象。これ一台で大会用のレシピから日常使いまで全部こなせます。

私はFASTの明るくクリーンながらも甘さをしっかりと感じる味わいが好みでした。
FASTを使用したレシピ
コーヒー豆:15g 中細挽き
お湯:240g
0:00 40g
0:30 +60g
1:00 +70g
1:30 +70g
2:15で抽出完了
こんな人におすすめ!
- シーンごとに抽出スタイルを使い分けたいバリスタ
- 同じ豆で違う表現を楽しみたいこだわり派
- ドリップの探究をもっと深めたい人
結論:OREA V4は、“1台4役”の未来型ドリッパー!
「抽出を変えたければドリッパーを変える」が常識だった時代に、1台で自在に抽出特性を変えられるOREA V4は、新時代の選択肢です。
気になった方は、ぜひIMOMスタッフに使い心地を聞いてみてくださいね。
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