April Dripperを現役バリスタが徹底レビュー!抽出の特徴と味わい

コラム

April Dripperとはどんなコーヒー器具?

デンマークApril Coffee Roastersのパトリック・ロルフが開発したドリッパー。ドリッパーのアイデア構想から3年をかけて形にし、2019年の世界大会で自身がデザインしたApril Pour-Over Brewing kitを使用してカップスコアは世界1位、総合順位で世界2位に輝いた事で一躍有名になりました。

重さは約73gと軽く持ち運びにもとっても便利。

頑丈かつ軽いのでラフに扱うことができ、アウトドアなどにも持ち出しやすいです。

April シリーズではセラミック製やガラス製などが人気でしたが、少し取り扱いが難しいこともありました。プラスチック製は、耐久性の問題を克服したファン待望のモデルです。

ほかのドリッパーと比較したときの特徴とは?

中心に湯が自然と集まる構造になっているので、安定した抽出ができます。

フィルターをセットすると開口が大きいので広がるようなフィット感。

それにより同じフラットボトムタイプのカリタウェーブと比較した際に粉の層は薄くなります。

層が薄くなることでお湯は早く通り抜ける事になるので、明るい味わいを作りやすそうです。

実際にバリスタが使ってみたレビュー

コーヒー豆:16g 中挽き

お湯:240g

0:00-0:10 80g

0:40-0:50 80g

1:10-1:20 80g

落ち切り2:45

エイプリル推奨レシピを少しアレンジして抽出してみました。

細かく設計された構造のおかげで再現性の高さは抜群。

中米のウォッシュドのような繊細な風味を持った豆を使うと、フルーティーな味わいと程よい濃度感のバランスが取れた味わいを作る事が出来ました。

後半はお湯の抜ける速度が低下し浸漬式のような時間が長く続きましたが、それが影響したのか、抽出したコーヒーにはふんわりとした質感が表れていると感じました。

どんな人におすすめ?

・コーヒーの質感の良さを引き出したい人

・競技会で高く評価された味わいを自宅で試してみたい人

・ 湯が均一に中心へ向かって流れる構造により、毎回同じような流速が得られ、狙った味に近づけやすいです。再現性が高い器具を探している人にもおすすめ

細部まで考え抜かれた構造が際立つapril dripper。競技会での実績が製品としての完成度を示しています。

気になった方は、ぜひ店舗で実物を手に取ってみてくださいね!


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