一段階上の挽き心地を求めて

—— Fellow Ode Brew Grinder Gen 2レビュー
コーヒー好きの間で、ここ数年「Fellow」というブランドの名前を耳にする機会がぐっと増えました。スタイリッシュなケトルやグラインダーで知られるFellowが、Ode Brew Grinderの進化版として送り出したのが、この Gen 2 です。
「家庭用の電動グラインダーなんて、どれも大差ないのでは?」
そう思っていた自分が、初めてOdeの初代モデルに触れたときの驚きは今でも忘れられません。そしてこのGen 2では、その驚きがさらにアップデートされていました。

見た目は変わらず、でも中身は確実に進化
Fellow製品の魅力の一つは、何と言ってもこの洗練されたデザイン。無駄を削ぎ落とした直線的なフォルムは、キッチンに置いてもインテリアとして映えます。
Gen 2も、この美しさはしっかりと継承されています。
ただし、変わったのはその「中身」。挽き目の調整レンジが広がり、より微細な粒度調整ができるようになったことは、ハンドドリップ派にとって大きな魅力です。
驚くほど静かでスムーズな操作感

実際に使ってみると、一番に感じるのは 静かさ です。
一般的な電動ミルだと、スイッチを入れた瞬間に「ガーッ!」と響き渡るあの音が、Odeでは拍子抜けするくらい控えめ。
朝のまだ眠たい時間帯や、家族が寝ている時間にも気兼ねなく挽けるのは、何よりのメリットです。
また、操作もとてもシンプルで、ボタンは一つだけ。豆を入れて、挽き目をセットして、スイッチを押す。あとは自動で止まってくれるので、忙しい朝にもストレスがありません。
進化したブレードで、より均一に

Gen 2で大きく進化した点として、多くのレビューで挙げられているのが新しいブレードです。
初代でも十分に評判は良かったのですが、Gen 2ではフラットバーを改良し、より均一に、微粉を抑えて挽けるようになりました。
実際にハンドドリップで淹れてみると、雑味の少なさに驚かされます。
同じ豆でも、いつものグラインダーとは抽出の安定感が違うのです。お湯を注いだときの膨らみ方も、ドリップの流速も変わり、「挽き」が味に与える影響を改めて感じさせてくれます。
注意点もゼロではない
ここまで良いことばかり書いてきましたが、もちろん注意点もあります。
まず、エスプレッソ用途には基本的に向きません。
Gen 2でもエスプレッソに挑戦する人はいますが、メーカーとしてはドリップやフレンチプレスなど、いわゆる「中〜粗挽き」で真価を発揮する設計です。
また、価格も電動グラインダーとしては決して安くはない部類に入ります。
ただ、このデザイン性と性能を考えれば、むしろ十分に見合った投資だと感じています。
「挽きたて」をもっと身近に

手挽きミルのゴリゴリという音も嫌いではありませんが、忙しい毎日では「今日は面倒だし粉でいいか…」となってしまう日もあるものです。
Fellow Ode Brew Grinder Gen 2が家にあると、そのハードルがぐっと下がります。
パッと電源を入れて、好みの粒度であっという間に挽ける。
そして、思い通りの香りと味わいを、いつものマグカップにそっと注ぐ。
そんな小さな贅沢が、毎日のコーヒータイムをちょっとだけ特別にしてくれます。
まとめ

もし、ハンドドリップを自宅でよく楽しむなら、Gen 2は間違いなく選択肢に入れて損はない一台です。
挽き目の均一さ、音の静かさ、操作の手軽さ、そして所有欲を満たすデザイン性。
「良い豆を買っても、挽きで味が変わる」と言われる世界だからこそ、グラインダーにこだわるのはとても大事なことなんだと、改めて教えてくれるプロダクトです。
道具ひとつで、コーヒーの味わいは大きく変わる。
だからこそ、自分のライフスタイルにフィットするお気に入りを選んでほしいと思います。
このFellow Ode Brew Grinder Gen 2が、誰かの朝を少し豊かにしてくれますように。

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