カフェ・喫茶店開業をする際、ご相談が多いのが「スクールに通う意味があるのか?」というお問い合わせです。
実際、カフェを開業される方のほとんどはスクールなどに通われず、独学で開業されています。
そんななかでスクールに通う意味はあるのでしょうか?
本コラムでは、スクールに通うメリットとデメリットをご紹介します。
カフェ開業スクールに通うメリットとデメリット
まず、カフェ開業スクールに通うデメリットについて考えてみましょう。
スクールに通うデメリットは以下の通りです。
・費用がかかる
・スクールに通う時間がかかる
・実地訓練がないスクールも多い
主に、この3点。
特に、カフェ開業のときはお金が入り用です。
資金的に厳しいのに、さらにスクールに通うなんて…という方は少なくありません。
つまり、この3点を超えて受講者の方にメリットがあれば、スクールに通う意味があるわけです。
カフェ開業スクールに通うメリット
一方で、カフェ開業スクールに通うメリットは以下の通りです。
・経験豊富な講師の意見を聞ける
・バイトなどで働くより短期で効率的に技術習得ができる
・仕入れやデザイナーなど、業者の紹介をしてくれるところも
・業務用機材を安く仕入れられることもある
カフェ開業スクールに通う一番のメリットは、「経験豊富な講師の意見を聞ける」ことです。
一般的に、多店舗展開しているカフェオーナーでもたいていは3~5店舗ほどの開業経験しかありません。
一方で、スクールの講師はその数倍から数十倍ほどのカフェ開業にかかわっています。
こうした経験豊富なサポーターがつくことがスクールに通う最大のメリットでしょう。
スクールに通うメリットはスクールごとに違う
ただし、注意点があります。
それは「カフェ開業スクールに通うメリットは、スクールごとに差がある」ということ。
たとえば、そのスクールは知識だけを教えて、実際の業者や機材を紹介できない…
となると、通うメリットが急に薄くなります。
カフェ開業スクールに通う場合は、「そのスクールが実際どれだけアフターサポートをしてくれるか」がポイントになってくるのです。
開業スクールを検討している方は、必ず事前説明会などを利用し、気になることはすべて聞いてしまいましょう。
カフェ開業スクールの種類は?
カフェ開業スクールのメリット・デメリットについて把握したところで、次はその種類です。
スクールは大きく分けて以下の3パターンに分かれます。
1. 専門学校や短大のカフェ学科
2.民間のカフェ開業スクール
3.コーヒー屋が開業しているコーヒーセミナーなど
専門学校や短大に通うメリットとは?
まず、専門学校や短大のカフェ学科に関しては、社会人だと通いづらいデメリットがあります。
そして、なにより入学金から授業料を考えると数百万円ほどの投資が必要になります。
一方で、調理師やJBA認定バリスタライセンス、製菓衛生師(国家資格)といった資格を身に着けられるのは魅力。
この記事を読んでいる方が学生なら、十分選択に値するでしょう。
学生向けの選択肢。社会人になってからは時間的・費用的におすすめしない。
民間のカフェ開業スクールに通うメリットとは?
民間でもカフェ開業スクールを実施している学校は少なくありません。
たとえば、東京や大阪などではカフェ開業スクールを実施している学校もあります。
メリットとしては、ここに通うだけで一通りのカフェ開業に関する知識が得られること。
一方で、デメリットとしては長期かつ、高コストになりやすいことです。
たとえば、以下は有名なカフェ開業スクールの費用を抜き出してきたものです。
※2024年現在
東京A社 | 東京B社 | 東京C社 | 大阪A社 | |
費用 | 98万円 | 24.2万 | 23.7万円 | 48万円 |
もちろん、費用がすべてではありません。
ただ、複数人の受講体制でこの費用を出すのであれば、料理なら料理、コーヒーならコーヒー…といった専門家にそれぞれ講師依頼を出すことも可能です。
カフェ開業スクールに通うメリットがあるか?は、慎重に検討したいところです。
カフェ開業を総合的に学べるが、マンツーマンではなく、費用も高額なものが多い。
コーヒー屋など特定のジャンルの専門家がやる開業セミナー
また、カフェ開業スクールはコーヒー屋など、特定のジャンルの専門化がやる開業セミナーもあります。
弊社が実施している開業セミナーもここに含まれます。
最大のメリットは、専門家に習いたいことがだけが聞けること。
そして、ほかの開業セミナーに比べると安価なことが多い(数万円~)ことです。
一方で、デメリットもあります。
デメリットは、カフェ開業スクールのような”総合的な技術”は身に着けられないことです。
「〇〇についての知識だけを学びたい!」という方にはとても向いたジャンルといえるでしょう。
最近は、コーヒースタンドなど、特定のジャンルに特化したカフェ開業が増えているため、ニーズが増えている業種です。
ちなみに、こういった専門家がやっているセミナーでも、「カフェ開業全体の話を聞く」だけなら可能なことが多いです。
・原価計算などはどうするか?
・お店のオペレーションはどう回すか?
・簡単なサンドウィッチのレシピを教えてくれないか?
といったぐらいの質問なら、弊社でもお答えできます。
カフェ開業スクールとの大きな差は、「講座として学ぶかそうでないか」ぐらいだと言っていいでしょう。
ピンポイントで学びたいことがある人向き。マンツーマンの講座も多く、受講費用もカフェ開業スクールに比べると安価
カフェ開業スクールに通うメリット・デメリットまとめ
スクールに通うメリットなどを改めてまとめてみましょう。
・スクールに通うには費用と時間がかかる
・一方で、効率よく学べるうえに、業者の紹介や相談ができる
・専門学校、民間のカフェ開業スクール、専門家のスクールの3つがある
・総合的に学ぶならカフェ開業スクール、特定のことを学ぶなら専門家のスクールがおすすめ
以上です。
ぜひ、あなたのご希望にあった選択をしてくださいね!
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