SD1ドリッパーとはどんなコーヒー器具?
SD1(Suprima Dripper SD1)は、インドネシアのブリュワーズカップチャンピオンであるHiro Lesmana氏が設計したコーヒードリッパーです。
抽出の一貫性と耐久性を重視して設計されており、素材にはポリカーボネートが使用されています。カラーはクリア、スモーク、エメラルドの3色展開で、価格は6,160円(税込)です。

SD1nをレビューするバリスタ
【受賞歴】
Japan Hand Drip Championship 2019,2020 Fainalist
Japan Hand Drip Championship 2023 第3位
Japan Brewers Cup 2022 第3位
COFFEE COLLECTION 2023 Washed部門 優勝
【取材歴】
WALKER PLUS コーヒーで旅する日本/東海編|さまざまな挑戦を経て変化する、コーヒーへの思い。
日刊KELLY バリスタの一日がキになる!長久手の人気カフェ「IMOM COFFEE ROASTERS」店長の園田道徳さんに密着
【講師歴】
2023〜現在 名古屋農業園芸・食テクノロジー専門学校カフェ科、ハンドドリップ講師
他のドリッパーと比較したときの特徴とは?
SD1の特徴は、内部に3本の横向きのリブ(溝)が配置されている点です。
円すい形ドリッパーの多くは縦向きにリブが入っていることが多いので、これが最大の違いでしょう。
この設計により、空気の流れを作り出していますが、一般的なドリッパーと比較した時に抽出時のお湯の抜け方が遅くなります。
そのため、浸漬(浸して浸ける)と透過のハイブリッドな抽出を実現しています。
同じ円すい形のドリッパーV60ワードリッパーなどと比較すると、抽出速度は遅めでした。
実際にSD1をバリスタが使ってみたレビュー
【味わいや使い勝手】
SD1を使用して抽出したコーヒーは、やわらかい口当たりながらもしっかりとした味わいを感じる事ができました。
抽出速度が遅いため、コーヒーの風味を十分に引き出すことができます。
特徴的なリブの設計により、抽出中の安定性が高く、初心者の方にもおすすめできるドリッパーだと感じました。
【今回のレシピ】
コーヒー豆 15g
お湯 210g
1投目は40gのお湯を粉全体に行きわたるように注ぎます。

30秒ほど蒸らし時間を取ったら2投目で残りのお湯(170g)をぐるぐると回しかけます。

お湯が落ちていく際にペーパーフィルターの縁にコーヒーの粉が張り付くので途中ドリッパーを揺すって粉を落とす事で、お湯と粉が触れる時間が増えるため、よりしっかりとコーヒーの味わいが引き出せます。


SD1を使うときの注意事項と難点は?
デメリットとしては抽出速度が遅いため、挽き目や抽出時間の調整が必要になる場合があります。
抽出完了まで3分以上かかってしまったり、思ったより濃くなってしまう時には挽き目を粗くすることで味わいをコントロールすることが可能です。
ただ言い換えれば、抽出効率がいいからこそ、好みの濃度や味わいに調整しやすいメリットとも言えますね!
どんな人におすすめのドリッパー?
SD1は、以下のような方に特におすすめです:
- 抽出の安定性を重視し、一貫した味わいを求める方
- 新しい抽出方法や器具に興味があり、コーヒーの風味を探求したい方
バリスタのレビューまとめ
SD1は、独自の設計により、コーヒーの深い味わいを引き出すことができるドリッパーです。抽出の安定性を求める方や、新しい抽出体験を楽しみたい方にとって、魅力的な選択肢となるでしょう。
実際に試してみたい方は、ぜひ名古屋駅近くの「IMOM COFFEE Nagoya Sta.」の店舗でご覧ください! スタッフが使い方を丁寧にお伝えします。
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