これからコーヒー豆を業者から仕入れて、お店で販売・提供しようとしている方へ。
多くの方はコーヒーを適正価格で販売、もしくは提供して、「お客様から喜ばれたい!」
そう、お考えのことだと思います。
しかし、肝心の「コーヒー豆の卸業者の選び方」って、ご存知ですか?
当記事では、「コーヒー豆の卸業者の選び方」はよく分からない。
そういった方に「コーヒー豆の卸業者の選び方」を丁寧に解説します。
「卸業者を決める手順」や「仕入れる際のポイント」を丁寧に紐解いていきます。
コーヒー豆を取引する流れ
それでは、まず「コーヒー豆を取引する基本的な流れ」から確認していきたいと思います。
基本的な流れは以下の通りです。
- ①コーヒー豆の販売・提供方法を確認する
- ②仕入れ業者を選ぶ
- ③コーヒーの味・価格を業者と相談する
では、次に各段階の詳細を見ていきましょう。
コーヒーの販売方法の確認
コーヒーの販売方法にはいくつかの種類があります。
・ドリンクとしての提供
ー主に飲食店で、コーヒー豆や粉から挽いて抽出して提供する
ー原価率は10~20%
・小売店でのコーヒー豆や粉の販売
ー100~500gの範囲でコーヒー豆を販売
ー仕入れコーヒー豆の場合、原価率は70~80%
ー飲食店で+αの売上を見込むために販売することもある
・ドリップバッグなど加工品の販売
ードリップバッグで仕入れるか、コーヒー豆を仕入れて加工業者に依頼する
ー原価率は商品ごとに異なるが、50~60%程度
ーアパレルなどでノベルティとして配布することもある
・リキッドコーヒーなどパック詰めしたコーヒーの販売
ーパック詰めされた液体のコーヒーで、高単価になりやすい
ー原価率は60~80%
全部のコーヒー卸売り業者が、これらの卸売りに対応しているわけではありません。
そのため、はじめに自身の希望する販売方法で仕入れられる業者を探すこととなります。
たとえば、飲食店でコーヒーを提供するならば、コーヒー豆や粉で仕入れられる業者が必要です。
ドリップバッグとして販売するならば、ドリップバッグとして卸してくれるか、コーヒー豆や粉をドリップバッグに加工してくれる業者が必要です。
ギフトや記念品としてコーヒーを販売するならパッケージが相談できる業者がいいかもしれません。
ドリンクとしてのみ提供するのか、豆や粉、ドリップバッグ、リキッドコーヒーでも販売するのかを決めておきましょう。
仕入れ業者選びがスムーズになります。
コーヒー豆の仕入れ業者を選ぶ
ここまでで、どのように販売・提供するか?具体的になると思います。
販売・提供方法が具体的になったら、次にコーヒー卸業者を選びます。
コーヒー卸業者は大きく分けると2つのみです。
「大手コーヒー卸業者」か「自家焙煎コーヒー専門店」のどちらかになります。
それぞれにメリット・デメリットがありますので、解説していきます。
大手コーヒー卸業者からコーヒー豆を仕入れる場合
大手コーヒー卸業者からコーヒー豆を仕入れる場合。
自家焙煎の豆を販売する小売店よりも鮮度は劣ります。
しかし、豆を大量に取引していることで、安価で仕入れられる点が大きなメリットです。
また、スティックシュガーやシロップ、フィルターなど備品も併せて仕入れることが可能です。
品質そのものよりも価格や利便性を重視したい方におすすめです。
自家焙煎のコーヒー専門店からコーヒー豆を仕入れる場合
続いて、自家焙煎のコーヒー専門店からコーヒー豆を仕入れる場合。
自家焙煎したコーヒー豆を販売しています。
そのため、鮮度やクオリティの高い豆を仕入れることが可能です。
自分の店舗オリジナルのブレンドなどを小ロットで依頼して作成、発注することも可能です。
品質や鮮度にこだわったコーヒーが仕入れられるメリットがあります。
一方で、コーヒー豆の単価は割高になりがちです。
法人などで「原価率は〇〇%まで!」と事前に決まっているお店では、使いづらいというデメリットがあります。
ちなみに、弊社IMOM COFFEEは、この区分で言うと「自家焙煎のコーヒー専門店」にあたります。
・高クオリティなスペシャルティコーヒー豆を使いたい
・オリジナルブレンドのコーヒー豆を使いたい
・ドリップバッグなど、高品質な加工品をお願いしたい
といった方は弊社へご相談ください。
コーヒーの味・価格を決める
さて最後に、仕入れ業者が決まっても「それで買って終わり」とは残念ながら行きません。
”仕入れ業者に投げっぱなし”では済まないのです。
仕入れ先の業者が決まったら、「希望の味・卸価格」を仕入れ業者と相談する必要があります。
その際には、以下のポイントを伝えましょう。
そうすることでスムーズに希望通り、もしくは希望に近い交渉ができます。
そうして、コーヒーの味・価格を決定することができます。
具体的には
①理想の味や使用用途を伝える
②希望の卸価格を伝える
③注文ロットや納期・支払い方法を確認する
以上の3つのポイントをしっかりと押さえましょう。
それにより現実に見合った形で「より理想に近い」仕入れが完了します。
もう少し詳しく、その詳細を見ていきましょう。
理想の味や使用用途を伝える
まずは、理想の味や使用用途を仕入れ業者に伝えます。
「程よい苦味でさっぱりした味が理想」
「浅煎りでフルーティーな豆がいい」
「エスプレッソに使える豆が欲しい」
「ホットでもアイスでも美味しいものがいい」
「〇〇の料理にあうブレンドを探している」
など「希望の味」やその「使用用途」を伝えます。
こうやって見てみると、飲食店に使うコーヒー豆と言ってもいろいろな要望があることが分かります。
こうした要望を伝えていただくと、業者側から使用する豆や焙煎度合いなどの提案がいただけるでしょう。
希望の卸価格を伝える
そして、忘れてはならないのが希望の卸価格を伝えること。
「1kgあたり〇〇〇〇円」
「1杯の原価を〇〇円に抑えたい」
などあなたのお店で提供・販売する価格から計算して希望の卸価格を伝えます。
ただし、これに関しては限界があります。
大手であれば幅広い価格帯のものを持っているかもしれませんが、自家焙煎クラスではすべてのご希望にこたえることは難しいです。
参考までに一般的な卸売価格をご紹介します。
コマーシャルコーヒー・レギュラーコーヒーの相場 2,500~3,500円/kg
ーいわゆる”普通のコーヒー”
ー大手も小規模店も持っているが、大手のほうが価格面で強い
ー提供価格 1杯350~500円
スペシャルティコーヒーの相場 5,000~7,000円/kg
ーいわゆる”高品質なコーヒー”
ー大手も小規模店も持っているが、小規模店のほうが品質面で強いことも
ー提供価格 1杯500~700円
ーIMOMのコーヒー豆はこちらのスペシャルティコーヒー
1杯に使うコーヒー豆は10~15gなので、そこから原価、原価率を計算していただければ幸いです。
注文ロットや納期・支払い方法まで確認する
続いて、注文ロットや納期・支払い方法も確認します。
・注文はどのくらいの量から可能か
・注文してから納品までの日数は?
・発送方法は?
・支払い方法は?
など「理想の味」や「使用用途」、「希望の卸価格」、そして「注文ロット」や「納期・支払い方法」までを確認して問題がなければコーヒー豆の仕入れが無事に完了します。
以上が「コーヒー豆の仕入れ方と卸業者の選び方」の一連の流れと詳細となります。
コーヒー豆の仕入れ業者の選び方について
今回は「コーヒー豆の仕入れ方と卸業者の選び方」の一連の流れと詳細を解説しました。
「コーヒー豆卸業者の選び方」などがお分かりいただけたのではないでしょうか?
一連の流れと詳細から具体的に作業がイメージできたと思います。
ただ、イメージは湧いたけど自力で仕入れ業者を探すのは大変…
そのような方もいらっしゃることでしょう。
ただ、ご安心ください。
弊社には、コーヒーに関するコンサルタントがいます。
ぜひ、イムオムのコンサルタントに「コーヒーの仕入れ」について分からないことをご相談いただき、あなたの事業をやり遂げるお供をさせてください。
ご連絡はお問い合わせ欄からでも、サイト下部のお電話からでも構いません。
みなさまのご連絡をお待ちしております。
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